矯正歯科とは

近年、矯正治療をされているお子さんも成人の方もよく見かけるようになりました。
スポーツ選手や芸能人の方も矯正装置をつけてテレビや各種メディアに登場され、より矯正治療は身近に感じられるようになってきております。

矯正治療とは、歯や顎を動かすことによって悪い歯並びを整え、噛み合わせを改善し、きれいな歯並びにする歯科治療です。

自分の歯をできるだけ一生残したい、歯のデコボコが気になる、口元を引っ込めたい、目立つ装置は嫌、健康な歯を抜きたくない、短期間で終わらせたい、お手入れのしやすい歯並びにしたい、噛み合わせを最優先など、歯並びに関する願いやお悩みはさまざまです。

矯正治療は虫歯治療やその他歯科処置に比べ、長い期間がかかります。そのため、患者さんそれぞれの願いや思いをしっかりお聞きし、同じ方向を向いて、ご本人とご家族と一緒に治療に取り組んでいくことが良い治療結果を生むと考えています。

矯正治療の方法は、ひとつとは限りません。
当院では、精密検査を行い、患者さんそれぞれの問題や特徴を探し出し、それらに対する解決法をご提示いたします。そしてどの方法が適しているかを相談しながら決めます。治療時期、抜歯か非抜歯か、抜歯の場合どこを抜くのか、装置の種類、治療期間、治療費用などをご相談します。矯正装置は、取り外しできる床矯正、表側矯正、マウスピース型矯正など、治療時期や症例に応じてご提案します。
メリット、デメリットをよくご聞きの上、矯正治療をしない選択肢も含め、じっくりお考えいただきたいと思っています。

あなたも今すぐ歯並びチェック!

歯並びをチェックし、あてはまるものがないか確認してみましょう。
もしチェックしたことが気になるようでしたら、ご相談ください。

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    • 上顎前突
    • 反対咬合
    • 上下顎前突
    • 交叉咬合
    • 空隙歯列
    • 叢生
    • 過蓋咬合
    • 開咬
    上顎前突(じょうがくぜんとつ)

    上顎前突(じょうがくぜんとつ)

    「出っ歯」とも呼ばれ、うえの前歯が大きく前に突き出した状態です。前歯だけが出ている場合もありますが、歯列全体が前に出ていたり、上あご自体が前に出ていたりするケースもあります。遺伝やあごの成長バランスの崩れによって引き起こされますが、指しゃぶりや口呼吸のクセなどがある場合も注意が必要です。

    反対咬合(はんたいこうごう)

    反対咬合(はんたいこうごう)

    「受け口」とも呼ばれ、下の前歯がうえの前歯より前に出た状態です。うえの歯が後ろに傾いているケースのほか、下あごの過度な発達や上あごの発達不足といった、骨格上の問題が考えられます。発音が不明瞭となりやすく、咀嚼(そしゃく)も難しくなることがあります。

    上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

    上下顎前突(じょうげがくぜんとつ)

    うえの歯も下の歯も前に突き出た状態です。くちびるが閉じにくく、ぶつけた拍子に前歯が折れたり、口の中を傷つけたりしやすい歯並びです。

    交叉咬合(こうさこうごう)

    交叉咬合(こうさこうごう)

    上下の歯が左右にずれ、奥歯や前歯が交叉した歯並びです。正しい噛み合わせでは、上下の前歯の中心が同じ位置にありますが、この歯並びだとずれてしまします。奥歯で食べものをすりつぶすのが難しく、顔がゆがんでしまう恐れもあります。

    空隙歯列(くうげきしれつ)・正中離解(せいちゅうりかい)

    空隙歯列(くうげきしれつ)・正中離解(せいちゅうりかい)

    すきっ歯とも呼ばれ、歯と歯の間にすき間がある状態です。あごの大きさに対して歯が小さかったり、歯の本数が足りなかったりする場合になりやすい歯並びです。目立つうえに、食べものがはさまりやすくなります。

    叢生(そうせい)

    叢生(そうせい)

    歯がでこぼこに生えたり、重なって生えたりした歯並びです。あごの大きさに対して歯が大きく、きれいに並ぶだけのスペースが足りない場合に起こります。八重歯(やえば)も叢生の一種です。

    過蓋咬合(かがいこうごう)

    過蓋咬合(かがいこうごう)

    正面から見て、下の歯がほとんど見えないほどうえの歯が深く被さった状態です。オーバーバイトとも呼ばれ、食べものが噛み砕きにくくなります。発音が難しくなることもあります。

    開咬(かいこう)

    開咬(かいこう)

    奥歯が噛み合っていても、前歯が閉じずに開いた状態です。指しゃぶりなどのクセが原因となることが多いとされています。食べものを噛み切ることが難しく、空気がもれるため、発音にも支障をきたしやすい歯並びです。

    子どもの矯正と大人の矯正

    矯正治療は子どもでも大人でも受けられる治療です。ただし、治療の内容は少し異なります。

    小児矯正(乳歯列期~混合歯列期)
    小児矯正

    歯を1本1本綺麗に並べることよりも、上顎骨や下顎骨のより良い方向への成長を促すことや、永久歯へのスムーズな交換の観察や誘導を目的としています。
    最終的に大人の歯になったとき、良い歯並びやかみ合わせになっていることが大切です。
    成長期にある子どもにとって、いつが治療開始のタイミングなのかの見極めが重要です。
    精密検査後、少し矯正治療の開始を待ちましょうとお話しすることもありますし、子どもの矯正に続き、永久歯列矯正が必要になることもあります。

    成人矯正(永久歯列期)

    顎骨の成長が落ち着いた、生えそろった永久歯列に対しておこなう本格矯正治療です。
    見た目、噛みやすさ、歯磨きのしやすさなどを求めて希望される方が多いです。

    ※骨格的な問題があり、外科矯正治療の可能性がある場合には他の医療機関をご紹介いたします。

    成人矯正

    矯正治療の流れ

    【STEP1】初診・ご相談

    歯ならびやかみ合わせについて気になる点、ご希望ご質問などお聞かせ下さい。
    治療の流れ、治療期間、治療費などの概要を説明いたします。

    【STEP2】検査
    視診、口腔内・顔面写真、レントゲン撮影、歯型の採取などの検査を行い、治療上必要な事項を伺います
    【STEP3】検査結果・治療方法のご説明

    検査の結果をもとに、現在の状態(問題点)を探し出し、その問題点に対する解決法を
    説明します。多くの場合、治療法は複数あり、それぞれに利点・欠点があります。
    何をなおしたいか、何はゆずれないかなど改めてお考えいただき、治療法をじっくり検討していきます。
    矯正治療を受けることを決めた場合、矯正治療の前準備に入ります。

    【STEP4】前準備

    虫歯や歯周病の処置等が必要な場合、装置装着前に行います。歯のクリーニング、ブラッシング指導を行い、矯正装置を入れる準備をします。

    【STEP5】動的治療開始

    約1ヶ月に一度のペースで来院いただき、装置の調整をします。
    全体のクリーニング、歯磨きの確認、指導等も行います。

    【STEP6】保定治療開始

    歯がきれいに並んだら、矯正装置を外します。
    移動した歯はすぐにも元に戻ろうとするため、それを防ぎ、安定させるために、リテーナー(取り外しできる装置、歯に張りつける装置があります)と呼ばれる装置を装着します。(一般的には2年以上)

    矯正料金

    基本治療料(税込 消費税の変動により変更になる場合があります)
    初診相談※ 無料
    2回目以降の相談・セカンドオピニオン※ 3,300円
    精密検査料 33,000円
    診断料 22,000円

    ※他院で治療中または治療済みの相談の初診料は、3,300円です。

    小児矯正(乳歯列~混合歯列期)
    第Ⅰ期治療 165,000~440,000円
    第Ⅱ期治療(永久歯列) 660,000~880,000円
    第Ⅰ期治療から永久歯列本格矯正に移行する場合、上記との差額をいただきます
    成人矯正料(永久歯列)
    表側矯正 メタルブラケット メタルブラケット 770,000円
    セラミックブラケット セラミックブラケット 880,000円
    マウスピース矯正(片顎) メタルブラケット 330,000円~
    ※状態によっては適応できない場合があります
    部分矯正 55,000円~
    矯正用アンカースクリュー 16,500円/本
    ※埋入、撤去等費用を含みます
    保定治療 30,000~50,000円
    調整料
    処置料 3,300~5,500円
    保定観察料・経過観察料 2,200~3,300円
    1. ※金額は概算ですので、詳細は症例に応じご説明いたします。
    2. ※お支払方法は、現金(一括・分割)・クレジットカード・銀行振込をお選びいただけます。
    3. ※矯正治療は保険診療適用外で、自費診療となります。ただし、医療費控除の対象になりますので、各自治体の税務署にお問い合わせください。

    矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

    • ① 最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
    • ② 歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
    • ③ 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
    • ④ 治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
    • ⑤ 歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
    • ⑥ ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
    • ⑦ ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
    • ⑧ 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
    • ⑨ 治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
    • ⑩ 様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
    • ⑪ 歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
    • ⑫ 矯正装置を誤飲する可能性があります。
    • ⑬ 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
    • ⑭ 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
    • ⑮ 装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
    • ⑯ あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
    • ⑰ 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
    • ⑱ 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

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