その入れ歯、本当に合っていますか?

入れ歯は、失ってしまった歯の機能を再現するためにもっともポピュラーな治療法です。当診療室では、患者様の症状やご予算に合わせて、さまざまな選択肢の中から入れ歯をご提供させていただいています。入れ歯には歯をすべて失った場合に用いる総入れ歯、数本歯を失った場合に用いる部分入れ歯があり、保険・自費診療を問わず、患者様にとって最適な入れ歯をおつくりすることが可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
入れ歯は正しいお手入れが重要です
入れ歯を長く安全にご使用いただくためには、適切なケアを行うことが大切です。お手入れを怠ると入れ歯に汚れがたまり、口内炎や口臭などのトラブルの原因となったり、入れ歯の破損につながったりします。いつまでも快適に使い続けるために、ご自身の歯と同じように入れ歯もお手入れしましょう。
注意1 いつも清潔に |
注意2 乾燥に注意 |
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入れ歯は、専用の洗浄剤とブラシを使ってやさしく洗浄しましょう。歯みがき粉や歯ブラシは、入れ歯を傷つけたり摩耗させたりする原因になります。 また残っている歯や歯ぐきも、丁寧にブラッシングしましょう。 |
入れ歯は乾燥に弱いので、外したときには全体を水に浸しておきます。外出時などには、ハンカチやティッシュで包み、衝撃を与えないようにしましょう。 また煮沸やアルコールによる消毒は、変形や割れの原因になるため厳禁です。 |
注意3 取り扱いはやさしく |
注意4 定期検診を忘れずに |
入れ歯は、誤って落とすと割れてしまうことがあります。装着時や洗浄時などには、取り扱いに十分に注意しましょう。 | 入れ歯を快適に使い続けるには、定期検診を受け、適切な調整を行うことが必要です。何か不具合が出ている場合には、自分で調整するなどはせず、当院までご相談ください。 |
保険と自費の入れ歯の違い
入れ歯には健康保険が適用されるものと、自費診療のものがあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
保険の入れ歯 | 自費の入れ歯 | |
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特徴 | 床部分の素材はレジン(歯科用プラスチック)にかぎられます。 | 素材や様式の選択肢が豊富であり、審美性や機能性などとことん追求することができます。 |
メリット |
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デメリット |
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当院の取り扱い入れ歯
レジン床義歯
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従来から用いられている一般的な入れ歯です。厚みがあるため装着時に違和感があり、熱が伝わりにくい特徴があります。保険適用で費用を抑えられます。 |
ノンクラスプデンチャー
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保険診療の部分入れ歯にある金属のバネをなくしたものです。歯ぐき部分はフィット感の高い、自然なピンク色のシリコン剤でつくられています。 |
マグネットデンチャー
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残った歯根と入れ歯の内側に超小型の磁石を取り付け、強力な磁力によって固定する入れ歯です。取り外しも可能です。 |
シリコンデンチャー
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歯ぐきに接する部分に、医療用生体シリコンを用いた入れ歯です。シリコンがクッションとなって歯ぐきにかかる力を抑えるため、噛むときの痛みを和らげます。吸着力にも優れているので、ずれたり外れたりしにくくなります。 |
金属床義歯
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床部分が金属でつくられた入れ歯です。床を薄くできるため軽いうえ、強度が高いのが特徴です。 | |
ゴールド | 加工しやすい素材で、口腔内の形状に合ったフィット感の良い入れ歯を作製できます。金属アレルギーの心配もありません。 | |
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チタン | 人工歯根にも用いられている、生体になじみやすい素材です。とても軽量で強度に優れ、金属アレルギーの心配がありません。 | |
コバルトクロム | 価格と機能のバランスが良く、従来から入れ歯に広く用いられてきた素材です。軽くて耐久性に優れています。 |
審美歯科治療で美しい歯を
審美歯科治療は、自然な印象の白く美しい歯と整った歯並びなど、「お口元の美しさ」に重点を置いた治療です。当診療室では、金属アレルギーの心配のないメタルフリー治療や、歯科技工所と綿密に連携し、CAD/CAMを使用した技工物を採用。患者様一人ひとりに最適な方法で、白く美しい歯と歯並び、噛む機能の回復を実現する治療を行っています。
銀歯のリスクについて
保険診療で使われる銀歯は比較的安価で丈夫な素材ですので、歯の機能を回復することはできますが、デメリットもあります。目立ってしまうこと以外の気になる点は以下の通りです。
銀歯のデメリット
- イオン化して溶け出した金属が体内に取り込まれると、金属アレルギーを引き起こすことがあります
- プラーク(歯垢)がたまりやすいので、虫歯や歯周病のリスクが高まります
- 天然歯よりも硬いので咬み合う歯を傷めてしまうことがあります
- イオン化した金属により歯ぐきが黒ずむことがあります
当院の取り扱い素材
オールセラミック
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歯の自然な白さと透明感を再現できる、セラミックのみでつくられた歯科素材です。まわりの歯に合わせて歯科技工物をつくることができるため、どこを治療したのかもわからない仕上がりになります。また生体親和性が高く、金属アレルギーの心配もありません。 |
ハイブリッドセラミック
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セラミックとレジン(歯科用プラスチック)をかけ合わせた素材です。自然な白さを再現しながら、天然歯に近い硬さを持つことで咬み合う歯を傷めません。もちろん、金属アレルギーの心配も不要です。 |
ジルコニア
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人工ダイヤモンドの素材にもなる、美しく強いセラミック素材です。詰め物・被せ物に使われます。 |
メタルボンド
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金属のフレームの表面にセラミックを焼きつけた被せ物です。金属の強度とセラミックの美しさを兼ねそなえ、咬む力の強い奥歯にも適応が可能です。 |
ファイバーコア
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重度の虫歯の治療では、被せ物の下に人工の土台(コア)をつくります。このコアのポストにグラスファイバーを使用しレジンで加工したのがファイバーコアです。 |
ラミネートベニア
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前歯を薄く削り、板状のセラミックを付け爪のように接着させる治療です。 歯に隙間がある方におすすめです。 |